シングルファザーの僕が“理解ある職場”に出会って変わったこと

シングルファザー

子育ての事情を抱えて働くのは、思っていた以上に不安が多い。

でも、理解してくれる人たちと出会ったことで、僕の働き方にも気持ちにも変化が生まれました。

この記事では、そんな職場での実体験と、そこから気づけた「本当に大切なこと」をお伝えします。

理解してもらえなかった過去の職場

今でこそ、「理解のある職場ってありがたいな」と感じられる僕ですが、実はその前に、まったく違う空気を経験していました。

当時勤めていた職場では、子どもの体調不良で休んだ翌日、出勤すると同僚の先輩の態度が明らかに冷たくなっていて……。

同じ部署には子育て中の方も多く、理解して声をかけてくれる人もいたのですが、その先輩には「また休むの?」といった空気を出されて、肩身が狭い思いをしました。

そんな経験があったからこそ、次に出会った“理解ある職場”の温かさが、心に深くしみたんです。

そして転職した先で、思いがけない優しさに出会うことになります。

転職先で出会った、思いがけない優しさ

「シングルファザーって、大変だよね」

僕の話を聞いた同僚が、そんなふうに言ってくれました。

それだけでも嬉しかったのに、さらに奥さんにも話してくれていたそうです。

「うちで子ども見てあげるから、たまには一人で出かけてきなよ」

そんな言葉をもらったとき、心がふっと軽くなりました。

上司もまた、家庭への理解が深い人でした。
社員のペットが体調を崩したときに「早く帰ってあげな」と声をかけて早退させるような人で、

「ペットも家族でしょ?」と笑っていました。

だからこそ、僕の子育て事情にも自然と気を配ってくれて、
「何かあったら遠慮せず言ってね」と、いつも気にかけてくれていました。

体調を崩した日、会社の対応は?

ある日、子どもから風邪をもらってしまい、僕自身も高熱で寝込んでしまいました。

仕事も休まざるを得なかったのですが、そんな時、同僚がメッセージをくれました。

「何か買って行こうか?」

結局お願いはしませんでしたが、その一言が本当にありがたかった。

“会社の人”というより、“仲間”として接してくれていると実感できた瞬間でした。

家庭の話をしてもいい職場が、こんなに楽とは

子どもが熱を出したときや、学校行事で早退が必要なとき。

以前の職場では言い出すのが本当に億劫で、罪悪感すら感じていました。

当時の職場では、
「すみません、子どもが…」と伝えたときに、

「大丈夫だよ、早く行ってあげて」

と返してもらえる安心感。
それだけで、どれほど精神的に救われるか。

職場に同じように子育て中の仲間がいることで、
ちょっとした会話の中でも共感を得られたり、アドバイスをもらえることもあります。

“家庭の話をしてもいい空気”があるだけで、こんなにも違うんだと実感しました。

理解ある職場だったけど、それでも辞めた理由

当時の職場は、子育てへの理解もあり、本当は辞めたくないほど働きやすい環境でした。

でも、子どもの体調不良が重なって欠勤が続き、僕は生活の不安に押しつぶされそうになっていました。

ちょうどその頃、法事で再会した親戚に「うちで働かないか?」と誘われました。

親戚の会社なら、急なことがあっても助けてもらえる。そんなふうに考えた僕は、「このままじゃいけない」と思い、転職を決意しました。

けれど実際は、想像以上に厳しい働き方でした。
朝4〜5時に出社することが多く帰宅は夜遅くなる日が多い職場。

手当てもあまり出ない中、子どもの世話も親に頼る日々が続きました。

親戚だからこそ無理も言えず、悩みながらも結局その職場も退職しました。

思えば——
「家族に甘えたくない」と思っていた僕が、誰かに頼るしかない現実に、ようやく向き合った瞬間でもありました。

そして、僕にとって本当に大事なのは、“頑張りすぎること”ではなく、“子どもと過ごす時間”を守ることだと、ようやく気づいたんです。

正直に話しておいて、本当によかったと思う

今あらためて振り返ると、「やっぱり最初から正直に話しておいて良かった」と思います。

事情を伏せて入社して、あとから気まずくなるより、
最初から理解を得た状態で働く方が、精神的にもずっとラクです。

子育てについて話せる仲間がいて、実際に困ったときには手を差し伸べてくれる環境。

それは、僕のようなシングルファザーにとって何よりもありがたいことでした。

僕は今でも、「あの職場は本当に良かった」と思っています。

でもあのときは、何かを優先すれば、何かを手放さなければならないタイミングでした。

それでも正直に話してきたからこそ、また次に、きっといい出会いができるはず。

そう信じて、今も前に進んでいます。

【まとめ】理解してくれる職場は、きっとある

僕の実体験から伝えたいことは、次のとおりです。

• 家庭の事情を伝えることは、必ずしも不利にはならない
• 最初に正直に話すことで、信頼関係が築ける
• 理解ある職場には、思っていた以上に“味方”がいる
• 条件だけで職場を選ぶと、逆に後悔することもある
• 一度失敗しても、やり直せるし、また“いい職場”に出会える

もしも今、誰にも頼れず不安を抱えているシングルファザーがいるなら、
僕はこう伝えたいです。

「思っているより、世の中はやさしいよ」

あなたにも、そんな職場と巡り会えることを願っています。

この記事を書いた人
NIKO

2児を育てる30代シングルファザー。転職・副業を複数経験。お酒と料理が大好き。自分の経験をシングルファザーの方の役に立てたいという気持ちから「パパは育児攻略中!」を開設。悩めるパパたちに僕のエネルギーが少しでも届けばうれしいです!

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