【シングルファザーの転職活動】育児と両立する仕事の働き方

「シングルファザーに合った働き方とは?僕が重視した5つの条件」という日本語タイトルの横に、スーツ姿でブリーフケースを持った父親と、リュックを背負って笑顔を見せる子どもが並んで立っているイラスト。左側には月曜から金曜までのチェックリスト(MON〜FRI)と緑のチェックマークが描かれ、働き方の条件を象徴している。背景は温かみのあるベージュ色。
  • ワンオペで働きながら育児をするのは、想像以上にハード。
  • 朝の支度から送り迎え、帰宅後の家事や育児と毎日が慌ただしく余裕がない。
  • 子どもとの時間をできる限り確保して、生活を回すために仕事を変えたい!

子どもとの生活を守るために一生懸命働くシングルファザーも、人一倍責任を感じてくじけてしまうことも多いかと思います。

僕も同じシングルファザーとして子どもとの生活のために何度も転職してきました。

収入と時間を天秤にかけて偏った選択をしたばかりに子どもに負担がかかってしまうことがありました。

筆者
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僕みたいにならないでくださいね。

そこでこの記事では、シングルファザーであれば何よりも重視すべき育児と両立させるための仕事の働き方をまとめて解説します。

この記事を読めば「シングルファザーが育児と両立をするためのベストな仕事の選び方」がわかります。

シングルファザーにベストな仕事の条件


  1. 完全週休二日制(土日・祝日)
  2. 子どもの生活に合った始業時間
  3. 休みが取得しやすい
  4. 内勤職(在宅勤務含む)
  5. 残業が少なく定時退社できる

いわゆるワークライフバランスを重視したこの5つの条件は、ワンオペのシングルファザーにとって恩恵がとても大きく、仕事を選ぶ上では外せません。

以降のセクションでは、それぞれの条件について、僕の経験を交えながら具体的に解説していきます。

筆者
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転職するならまずは条件から選ぶと絞りやすいです。

完全週休二日制(土日・祝日)

公園の芝生で、私服姿の日本人の父親と男の子がカラフルなビニールボールを使って笑顔で遊んでいる様子。明るい日差しと緑に囲まれた自然の中、親子が楽しそうに向かい合っている。

完全週休二日制(土日・祝日)は、学校や保育園が土日・祝日が基本的にお休みになるため、子どもを誰かに預けない限りは必須の条件です。

シングルファザーの僕も数ある転職で「子どもと休日を合わせること」は第一優先の条件でした。

それでも僕は「一人で稼がないといけない」という責任感から、収入を優先し土日に子どもを親に預けてまで仕事をしていたことがありました。

そんな生活をしてからか子どもが不安定になっていると親から聞き、それからは子どもに寂しい思いをさせないように子どもと休みを合わせることを徹底しています。

完全週休二日制(土日・祝日)のメリット

  • 子どもとの時間を過ごせる
  • 土日に行われる学校や保育園行事に参加しやすい
  • 家族の生活リズムが揃い、気持ちに安心感が生まれる
筆者
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収入も大切ですが、子どもとの時間のほうが僕は大切だと思いました。

仕事を探すときはどこをチェックするの?

僕が仕事を探すときは、以下のような就労条件を優先してチェックしていました。

  • 「完全週休二日制(土日・祝日)」と明記されているか
  • 年間休日数は何日か(年間休日数120日以上ならGOOD)
  • 休日出勤の記載がない

このように条件が満たされていれば、子どもと過ごす時間を確保しやすくなります。

そして該当する求人数も多く、5つの条件の中で「完全週休二日制(土日・祝日)」は選びやすいため、育児と両立するための最初のステップになると思います。

子どもの生活に合った始業時間

スーツ姿の父親が、小学生の息子と手をつなぎながら桜並木の道を歩いて登校している後ろ姿の写真。子どもはランドセルを背負い、ネイビーの帽子と制服を着ている。背景にはピントがぼけた満開の桜が広がり、春の朝らしい穏やかな雰囲気が漂っている。

子どもの生活に合った始業時間とは、登校の見送りや保育園の送り出しなど、子どもの朝の出発に立ち会ってからでも通勤に余裕がある条件のことです。

登校時間や保育園の預かり時間が決まっていると、きっちり時間通りでも始業時間ギリギリになりがち。毎朝バタバタすることになります。

当時、僕は小学校と保育園に通う二人の子どもを一人で送り出していたため、仕事前に強い疲労感があった経験がありました。

現在では始業時間が遅い会社に勤めているので、通勤時間にもゆとりがあり仕事へのパフォーマンスも前よりも向上しています。

子どもの生活に合った始業時間のメリット

  • 始業時間までゆとりができ、落ち着いて送り出せる
  • 子どもの体調や様子をきちんと見られる
  • 急なトラブルにも柔軟に対応しやすい
筆者
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シングルファザーは忙しいですからね。時間にゆとりがあると精神的にもラクになります。

こんな制度がそろっていると安心

始業時間については、次のような点があるととても助かります。

  • 始業時間が9時など、ゆとりのある時間設定
  • フレックスタイム制や時差出勤制度の有無
  • 実際に出勤時間の調整が可能か(面接で確認)

制度があるかどうかも重要ですが、それが実際に運用されているかどうかは、面接で雰囲気を確かめたり、企業の口コミサイト(転職会議など)を確認したりすることもポイントです。

休みが取得しやすい

小学校の運動会で、短距離走を走る赤い帽子の男の子を、校庭の外側から後ろ姿の父親が熱心に応援している様子。背景には校舎とテント、カラフルな旗が掲げられており、晴天の下でにぎやかな雰囲気が広がっている。

休みが取得しやすいのは制度としてだけではなく、会社全体として「育児への理解」が根付いているか、ということも重要になってきます。

僕が転職活動をしていたときも、条件だけでなく育児に理解がある会社を調べながら応募しつづけていました。

そして面接の際、「お子さんを最優先してください」と言ってくれた会社に出会えたことがあります。

その会社では、僕がシングルファザーであることにも自然と配慮してくれました。

制度があることに加えて、実際にそれを活かせる空気が職場にあるかどうかが、休みを取得しやすい環境かどうかを左右します。

休みを取得しやすいメリット

  • ワンオペでも子どもの体調不良に対応しやすい
  • 学校行事や通院の予定を前提にスケジュールを組める
  • 「子どもを優先する」という判断が日常的に許容されている
筆者
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面接での一言や社員の雰囲気から、制度だけではわからない育児への理解度が見えてきます。
僕はその感覚を大事にして職場を選んできました。

調べたら判断しやすいポイント

  • 求人票に「有給取得率○%」など明記されているか
  • 制度として「育児支援」や「看護休暇」の記載があるか
  • 会社WEBページや企業の口コミサイト(転職会議など)で、育児中の社員に関する情報が出ているか
  • 面接時に「子育て中の社員がどれくらいいるか」「急な休みにどう対応しているか」を直接質問

こういった点もチェックしていました。

制度があるだけでなく、会社として子育てに理解があるかどうかが見えてくるので、判断材料として参考になります。

内勤職(在宅勤務含む)

明るいオフィスでスーツ姿の若い日本人男性がノートパソコンに向かって作業している様子。大きな窓から自然光が差し込み、整然としたデスクや椅子が並ぶ静かな職場環境が広がっている。

外回り営業や現場仕事などの外勤職は、仕事を途中で抜けることが難しい場面が多く、ワンオペのシングルファザーと相性がよくありません。

というのも僕自身が以前、外勤職の仕事をしていたとき、商談中ですぐにその場を離れられず、子どもの対応が遅くなってしまった経験があります。

子どもと保育園側に負担をかけてしまい、仕事にも影響が出るため業務形態の見直しを意識するきっかけになりました。

今の僕は内勤職で働いているのですが、時間の融通や対応のしやすさでとても助かっています。

内勤はこれだけでメリット

  • 学校や保育園からの連絡に対応しやすい
  • 同僚と連携が取りやすく、仕事から抜けやすい
  • スケジュール調整の自由度が高く、職種によってはリモートワークもある
筆者
筆者

学校の引き渡し訓練があるように、有事の際の保護者のレスポンスは重要です。

こういう仕事環境だとさらに助かる

  • 業務上外出の頻度が少ない
  • ルーティンワークで業務がある程度固定化されている
  • チームで働くスタイル(個人プレーが強すぎないか)

緊急時の対応が求められるシングルファザーにとって、内勤職は現実的な選択肢として強くおすすめできます。

「やりがいがある」や「成長」といったワードなどが求人に書かれている場合は、タスクが重い業務の可能性があるため注意してください。

残業が少なく定時退社できる

仕事を終えたら、お迎え、夕食の準備、お風呂、寝かしつけ、そして残った家事。シングルファザーにとって、帰宅後の流れは一息つくどころか、一日の中で最も忙しい時間帯です。

僕は時短の工夫や便利家電を取り入れて家事の負担を減らしましたが、それでも帰宅が遅くなると、子どもを寝かせる時間が削られてしまうことがありました。

今はほぼ定時で帰れる職場に勤務しているので、子どもと向き合う時間など、必要なことに時間を使えています。

残業が少なく定時退社できるメリット

  • 早く帰れるから、時間への焦りがない
  • 子どもとの時間がしっかり取れる
  • 精神的な負担が減って、仕事の集中力も保てる
筆者
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残業代が得られないというデメリットはありますが、それ以上に時間を確保できることのほうが価値があると感じています。

求人を見るときに注目していた点

  • 「定時退社推奨」や「残業月10時間以下」などの具体的な文言があるか
  • 固定残業代が含まれていないかどうか
  • 会社の口コミや面接時の雰囲気もあわせて見ること

退社時間は単なる希望条件ではなく、生活全体の土台になります。

ここが不安定だと、家庭のリズムもすぐに崩れます。

どれだけ業務が魅力的でも、家庭との両立ができなければ継続は難しくなります。

【まとめ】シングルファザーには条件と空気感、どちらも欠かせない

シングルファザーにとって、働き方は生活全体の設計そのものです。

求人票に並ぶ制度や条件ももちろん重要ですが、実際に働いてみて感じる「空気感」や「職場の柔軟さ」が、仕事と育児を両立できるかどうかを左右します。

僕自身、何度か転職を重ねる中でようやく実感したのは、「働きやすさ」は紙の上だけではわからないということです。

だからこそ、次のような視点で職場を選ぶようにしています。

  • 子どもの体調不良や学校行事に、柔軟に対応できるか
  • 一人で背負い込まなくていい職場の雰囲気があるか
  • 家に帰ってからの“本番”に備えて、無理なく働けるか

このような視点で仕事を選ぶことができれば、子どもとの時間も、生活の安定も、どちらもあきらめずに済むと僕は実感しています。

この記事で紹介した内容が、シングルファザーとして「どんな条件を優先すべきか」「どこを見て判断すればいいか」を考えるヒントになれば幸いです。

そしてもうひとつ。
育児との両立は、仕事だけで完結しません。

家事の効率化や家庭内の動線づくりもまた、大きな支えになります。

僕が実践してきた工夫は、こちらの記事で紹介しています。
▶ シングルファザーの家事を最適化!自分と子どもとの時間を増やす方法

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