「ちゃんと働かなきゃ」
「でも、今の生活で正社員だけが正解なのか?」
父子家庭として働きながら、何度もそう自問してきました。
子どもの送り迎え、家事、学校の行事や急な体調不良…すべてを一人で対応する生活。
そんな中で、僕は今、正社員という働き方にこだわらない選択をしています。
この記事では、僕がどんな背景で「柔軟な働き方」を選び、どう納得しているのかを実体験ベースでお話しします。
正社員の求人はある。でも、自分に合うとは限らなかった
僕もかつては、正社員を前提に転職活動をしていました。
実際、求人の数は多く、チャンスがなかったわけではありません。
ただ、子どもとの生活を考えると、どうしても譲れない条件がいくつかありました。
- 始業時間が遅め(朝の送り対応が必須)
- 急な休みへの理解がある
- 残業や転勤がない(もしくは相談可能)
条件を優先しようとすると、選べる求人は自然と限られてきます。
実際に面接を受ける前の段階で、「この条件では難しそうだな」と感じて応募を見送ったことも何度かありました。
仕事はあっても、自分と子どもの生活に本当に合う働き方かどうかは別問題。
そう思うようになりました。
子どもとの暮らしを守るための働き方の優先順位
自分にとって大切なのは、生活そのものが安定して回ることでした。
そこで、次の3つを基準に仕事を選ぶようになりました。
1. 子どもとの生活リズムに合うか
- 朝の準備と送りが無理なくできる
- 土日祝が休める
- 帰宅後すぐ家事や育児に取りかかれる時間に退勤できる
2. 心身ともに無理がないか
精神的な負荷が高すぎたり、人間関係で気を張りすぎる職場は、長く続けられません。
父子家庭で家でも役割が多いからこそ、仕事中に消耗しすぎない環境が重要です。
3. 次につながる働き方かどうか
今すぐ理想の働き方ができなくても、将来的に直接雇用や在宅ワークにつながる可能性があるか。
今の選択が「行き止まり」でないことも、重視しました。
働き方に柔軟性を持たせた理由
現在の僕は、正社員に限定せず、派遣や柔軟な働き方も選択肢に入れて働いています。
派遣というスタイルは、条件を伝えやすく、職場との距離感も自分には合っていました。
- 子どもの急な体調不良にも対応しやすい
- 行事や送り迎えのスケジュールに合わせやすい
- 間に入ってくれる派遣会社のサポートもある
もちろん、派遣でなくても成り立つ暮らしです。
でも今の僕にとっては、「働けるか」より「続けられるか」のほうが大事でした。
いずれはスキルを身につけて、もっと自由な働き方ができるようになりたい。
そのためにも、今は焦らず、地に足のついた毎日を積み重ねることを大切にしています。
諦めたんじゃない。今は準備のとき
「正社員にならないなんて、もったいない」と言われたこともあります。
でも、僕は何も諦めていません。
むしろ、今は自分に必要な準備の期間です。
- 副業や在宅ワークに向けて勉強中
- 無理のない働き方で生活の土台を安定させる
- 子どもと向き合いながら、自分も少しずつ成長していく
派遣という選択は、「人生の一時停止」ではなく、次のステップに進むための助走です。
【まとめ】「正社員じゃない=逃げ」ではない
シングルファザーとして働くとき、社会の“普通”に合わせようとすると無理が出ます。
理想の働き方や職場は、そう簡単には見つかりません。
でも、自分や子どもが壊れない範囲で働けているなら、それで十分です。
「今の自分に合った形を選んでいる」——そう言えること自体が、強さだと思います。
正社員かどうかではなく、
家族と暮らしを守りながら、前に進んでいるか。
それが、今の僕にとっての“正解”です。
コメント