シングルファザーの「時間が足りない」を解決する生活動線の作り方

「シングルファザーの『時間が足りない』を解決する生活動線の作り方」というタイトルの日本語アイキャッチ画像。左側に濃紺の太文字でタイトルが書かれ、右側にはブリーフケースを持ち、子どもを背負って出勤するシングルファザーのイラスト。背景には時計や観葉植物、引き出しが描かれ、忙しい朝の様子を表している。

シングルファザーとして暮らしていると、「時間が足りない」と感じる瞬間は多いものです。
特に、仕事から帰宅してから寝かしつけまでの時間帯は、家事も子どもの対応も一気に重なり、慌ただしさの連続でした。

この記事では、僕がその状況をどう見直し、暮らしの流れを“設計し直した”ことでどんな変化があったのかを、具体的な実体験を交えて紹介します。

この記事はこんな方におすすめです

  • 帰宅後、毎日がバタバタで何も終わらないと感じているシングルファザー
  • 家事と子どもの対応を同時にこなすのがつらいと感じている
  • 時短術では限界があると感じ、「根本的に暮らしを見直したい」と思っている

なぜ帰宅後が一番つらいのか? 時間が崩れる“構造”

僕が帰宅するのはだいたい19時頃。
そこからお風呂の準備をして、夕飯の支度に取りかかります。
子どもにはそのタイミングで連絡帳を出させ、明日の準備もさせています。

食事が終わったら宿題チェック、歯磨き、お風呂、寝かしつけ。

でも、子どもが寝たあとも、僕の一日は終わりません。
洗濯物を干して、キッチンを片付けて、自分の食事を取ってようやくひと息。

日によっては23時を過ぎてから、ようやく自分の時間が取れることもあります。

家事の一つ一つは重たいわけではないけれど、全部を“同時に”こなすことが前提になっているため、生活の流れがどんどん詰まっていく。
その連続が、慢性的な「時間が足りない」状態を生んでいました。

解決のヒントは“時短”ではなく“流れの設計”だった

当初は時短家電を導入したり、効率のいいレシピを探して対処しようとしました。
でも、それは一時しのぎで、根本的な解決にはなりませんでした。

問題だったのは、「やることの量」ではなく、「やることの順番と場所の整合性」だったのです。

僕が直面していた問題は、たとえば以下のようなものでした。

  • 洗濯物は寝室に干して、すべて畳んでから子どもの部屋のクローゼットに収納していた
  • 明日の準備品は、子どもの部屋や玄関、キッチンなどに分散していて、準備のたびに部屋を移動していた
  • 食後は洗い物と宿題チェックを行き来して落ち着く暇がなかった(間に合えば食前に宿題を済ませている)

これらは、生活の中で“当たり前にやっていたけれど非効率だった流れ”です。
それに気づいたことで、暮らし全体の再設計が始まりました。

実際に見直した3つの動線と効果

1. 夕飯づくり中に別の家事を詰め込まず、流れを分けた

夕飯づくり中にすべての家事を並行してこなそうとするのをやめました。

  • 連絡帳やお便りは、キッチン横で子どもに読んでもらいながら確認する
  • 宿題に音読がある日は、その場で読んでもらい、僕は料理を続ける
  • 翌日の準備(お箸セットの交換や持ち物チェック)は同じ場所・同じタイミングでやらせる
  • 洗濯機は子どもを寝かしつける前に回し、干すのは寝かしつけ後。体力が残っていない日は、洗濯自体を翌朝に回して、朝に干すようにしている

「やるべきこと」と「やるタイミング」を切り分けることで、調理に集中できるようになり、全体の所要時間が短縮されました。

2. 翌日の準備は“帰宅後のルーティン”に組み込んだ

以前は就寝前に「あれもこれも」と慌てて準備していましたが、
今は帰宅後すぐ、お風呂の準備と並行して子どもに準備をさせています。

準備物はすべてキッチン横に集約。
連絡帳の確認、音読、お箸セットの交換までをその流れで済ませるようにしました。

“あとでやる”がなくなったことで、心理的なストレスも軽減され、就寝前の余裕時間が生まれました。

3. 洗濯の干し方・収納方法を見直して動線を簡略化

以前は、洗濯物を寝室に干し、すべて畳んでから子どもの部屋のクローゼットへ運んでいました。
作業工程も移動も多く、正直かなりの負担でした。

現在は、衣類乾燥除湿機を購入したことで、洗濯物は脱衣所に干すように変更。
洗濯機からすぐ干せる動線ができたことで、洗濯カゴの出番も減り、寝室は常に綺麗な状態に。

湿気については除湿機で対策しており、多少のカビリスクはあるものの、手間と移動を大幅に減らせました。

さらに、干した服は畳まず、僕のすべての服と子どもの上着類はハンガーのまま収納しています。
ハンガー跡がつかないタイプを使うことで、取り込んでそのままクローゼットへ戻すだけ。
洗濯という工程自体が、格段にラクになりました。

子どもが寝た後の“自分の時間”が戻ってきた

これらの改善によって、子どもが寝たあとの時間にようやく「終わった」と感じられるようになりました。

以前は、「まだあれやってない」と頭の中で残タスクが渦巻き、常に気が休まりませんでしたが、
今は“終わるべき場所で終わらせる”仕組みをつくったことで、心理的な余裕が生まれました。

やるべきことが流れに乗っている感覚は、単に時短以上の価値があります。

僕が注目したのは“流れ”だが、他にも原因はある

時間が足りない理由は、家庭によって本当にさまざまです。
僕の場合は「帰宅後から寝かしつけまで」の流れが崩れていたことが最大の課題でしたが、それがすべてではありません。

たとえば、

  • 朝の支度で子どもが着替えず時間が押す
  • 子どもがグズって予定どおりに動けない
  • スマホや動画で自分の時間が食われる
  • やらなくていい家事に時間をかけている

こうした要因も、日常の“時間が足りない”を引き起こす一因です。

この記事では、僕が実際に対策して改善できた「動線を整える」というアプローチに焦点を当てました。
でも本質は、「どこが崩れているか」を言語化して、ひとつずつ見直していくこと。

自分の暮らしを冷静に観察し、少しずつ設計し直していくことで、
どんな家庭でも“時間の余白”はつくれると僕は実感しています。

まとめ:時間は増やせなくても、暮らしの“流れ”は設計できる

シングルファザーにとって「時間が足りない」と感じるのは、やることの多さではなく、
家事や子どもの対応が“同時発生”し、暮らしの動線がバラバラなことが原因です。

僕自身、19時に帰宅してから寝かしつけまでの時間帯に追われ、

  • 夕飯づくりと家事が重なる
  • 翌日の準備が後回しになって寝るのが遅くなる
  • 洗濯や片付けが深夜にまで及ぶ

といった状況に悩んでいました。

この状況を変えたのは、時短よりも生活の“流れそのもの”を見直すという視点でした。

実際に取り組んだことは以下の3つです。

1. 夕飯づくり中に別の家事を詰め込まず、流れを分けた
・連絡帳や準備はキッチン横で子どもにやらせ、調理に集中
・洗濯は寝かしつけ前に回し、干すのは寝かしつけ後。体力がなければ洗濯自体を翌朝に回す

2. 翌日の準備を“帰宅後のルーティン”に組み込む
・お風呂準備と並行して子どもに翌日の準備をさせる
・すべての準備物をキッチン横に集約し、移動をなくした

3. 洗濯の“干す場所・収納方法・タイミング”を再設計
・脱衣所で干す動線+除湿機で湿気管理
・僕の全服+子どもの上着はハンガー収納で畳まず完結
・体力に応じて干すタイミングを夜or朝で柔軟対応

これらの見直しによって、子どもが寝た後の時間に“ようやく終わった”と感じられるようになり、
暮らしの中に確かな余白が戻ってきました。

忙しさに耐えるのではなく、暮らしの流れを整えることこそが、時間を取り戻す鍵だと今では実感しています。

この記事を書いた人
にこと

2児を育てるシングルファザー。転職・副業を複数経験。お酒と料理が大好き。自分の経験をシングルファザーの方の役に立てたいという気持ちから「パパは育児攻略中!」を開設。悩めるパパたちに僕のエネルギーが少しでも届けばうれしいです!

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